作品解体編  ウェディングブーケ

9/2日にざっと書いた作品のメモです。ホントにあんまり細かく考えていません。

     

ただ、花の保ちを考えて、土台はブラィデイを使用することだけは、しっかりと決めていました。

形はオーバル(楕円形)になるかなと思っていたけど、実際はの枝振りのせいで、少しクレッセント(三日月形)が入ってますね。

密かにつけてた題名は「想い」(メモでは思いになっている(^^;)。

実をふんだんに使って、その周りを蔓がきゅっと締めている。 実は勿論、想いが実った……等の象徴のつもりで。

赤の小バラはおきまりだけど、情熱を。トルコギキョウのブルースターという品種が気に入って、使いたかったのだけど

手に入らず、別の花(セルリア・アストランチア)で置き換えています。結果「赤→紫」から「赤→ピンク」系になったかと。

で、実と蔓を使うことで「秋」をあらわそうと思いました。 この考えのまま本番へ突入してます。

出来上がりは……蔓使い方が予定と完全に違ったかな。


 

使用花材名
購入本数
使用本数
・スプレーバラ(赤) 10本     4本
・スプレーギク(白とピンクの混ざり)   5本     2本
セルリア 5本 2本
アストランチア 2本 2本
・ヒペリカム 2本 1本
シルバーブルーニア 1本 1本
シンホリカルポス 2本 2本
ビバーナム 10本 4本
・アスパラ・ミリオン  5本 2本
・ガラックス 5本 4本
・赤蔓  5本  3本

※使用本数はスプレー咲きの物はだいたいの本数です、ってほとんどスプレーですが。

 白いドレス用か、お色直し用かということまで考えて作ってはいませんでした。

 どちらにでも使えるというのが、ただいたいの方の意見でしたが。 写真だと赤が結構きつく見えますね。

 普段あんまり手にしない物なので、こういう機会に手に持てと、喜ばれました。

 あと、低予算で作るとしたら、こんなに花の種類を使わないということでしょうか。

 折れたり、水落してしまった時用の予備が、どうしても必要なので、 花の種類が多いと、

 その分控え選手の数が多くなる → 余計なコストがかかると言う事で。 


 写真だけを見た人から「大きい」「色がきつい」と言う声を少し聞きました。

 まずおことわり。

 展示会用と結婚式用は違います。 展示会会場に白一色の小さいブーケを置いたら、まず映えませんて(^^;

 式場だってそりゃ広いです。でもね、そこではブーケは花嫁さんとペアなんだよー。

 会場ではただぽつねんと置かれるだけなんです。

 基本的に実際のブーケは花嫁さんの体型と、ウェディングドレスのデザイン等を踏まえた上で 大きさ・デザインが

 決定されます。


 ウェディングブーケについてのうんちく

 結婚式でブーケを持つようになったのは、ローマ神話でジュピターが ユノに結婚を申し込む時に花束を捧げ、

 ユノが求婚にokの印に、貰った花束から花を1本抜いてジュピターの胸に差したことからだと。

 (しかし、あんな超浮気者のジュピターのプロポーズの故事だなんていいのか?)

 結婚式で男性が胸に飾っている花(ブトニア)がブーケと同じ花材であるというのはこういうことなのです。

 また、由来からして結婚費用のブーケ代は男性が持つ物なのですよ。

 また、結婚式の時に花嫁が「サムシング・フォー」を身につけると幸せになれるという言い伝えもあります。

 なにか新しい物・なにか古い物・(幸せな結婚をした人から)なにか借りた物・なにか青い物、の四つ。

 その由来からブーケに青い花を入れるということもあります。


 ブーケの使用花材のタブーは……? あんまり詳しくありませんが、 日本では白の菊は仏を連想するので避けるとか、

 欧米ではユリかな。アメリカの推理小説にユリを贈ろうとしたのは、潜在意識で相手が死んでいるのを意識していたから

 云々というくだりを読んだことがあります(細かく書くと犯人か割れるので…)。

 デザインとしては大きくなりすぎて持ち歩く時、人とぶつからないように、ぐらいですか。

 会場内を歩くときは勿論のこと、花婿さんとブーケがしょっちゅう、ぶつかる……というのは考えたくないです。


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